Louis Vuitton Act 6 〜 8(追加:9)


記事に手が付かずにぼーっとしているうちに America's Cup の前哨戦である Louis Vuitton Act のうち、スウェーデンのマルモ(マルム? マルメ?)での Act6、7 および イタリアのトラパニでの Act8 が終了してしまいました。
マルモでの Act6-7 は、Act5 で絶好調の活躍を見せた地元 Victory Challenge の活躍が期待されましたが、残念ながら平凡な結果(6位/11位)に終了。終わってみれば、トップ 4 はいつもの面子で動かず。優勝を獲得したのは、は両方の Act 共に Alinghi(SUI)。強い!!
トラパニでの Act8 もトップ4 は不動。優勝も Alinghi で変わりませんが、K-Challenge(FRA)が初日に Team NZL、6日目に Alinghi を倒すという大金星。特に Alinghi 戦では、リードされた最終の下りレグで、真っ向勝負で後ろから Alinghi に並び、抜き去るという衝撃的なオーバーテイクを見せました。Alinghi はこの日、 K-Challenge に負け、BMW Oracle に負け、踏んだりけったりの日だったようです。
結果、トップ4が2敗づつして、獲得ポイント9で並ぶという大接戦になりましたが、お互いの勝敗比較で Alinghi、Emirates Team New Zealand、Luna Rossa Challenge、BMW Oracle Racing という順位が確定(大金星の K-Challenge はすぐ続いて5位につけました)。
それにしても、Alinghi は強い……。
各チーム、まだ 2007 年の本戦で使う予定の艇は投入していないと思うのですが、チーム力だけからすると、防衛チームが一歩抜き出ているようです。
筆者はなんとなく Team NZL を応援していたりするのですが、「速いときは速いが、取りこぼしも大きい」という印象です。鉄壁の Alinghi を崩せるのか?

[追記]
今年最後の Act9 も Alinghi が制してしまいました。
これで、今年の Act は全て Alinghi が制したことになります。凄い。
後ろ二戦は、同一ポイントで、お互いの勝敗比較によってかろうじて押さえ込んだ形ですが、それでも負けないところになんとも凄みを感じてしまいます。
艇もクルーの質も、本当に大した差は無いのかも知れません。
来年以降、Act は残り少なくなってきましたが(残り三つ)、2007 年の本戦に向けて、各チームがどう巻き返して来るのか……注目です。

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