北欧と上り角


KAZI 誌の 11 月号を読んでいて、「北欧」の記事と「セーリングクルーザー虎の巻」という記事が目に留まりました。

北欧の記事は、週末や長期休暇の北欧流の楽しみ方について。
美しいフィヨルドに艇をもやっての、親しい仲間との休暇……憧れます。
なんでも、人口 7 人に一艇の艇があるというお国柄。ごく自然にバカンスに船に乗る文化があるのでしょう。なんとも羨ましいお国柄です。
K-6 という 6m の小さな木造艇の話も興味をひかれました。木造艇は、艇に当たる水音が違うのだとか。そういえば、昔「たかとり」という木造艇にお邪魔させていただいた時に、オーナーさんから同じ話を聞きました。そんなに違うのでしょうか? ガンネルのニス塗りだけで悲鳴を上げていますので、木造艇を維持できる気はしませんが、とても興味を惹かれます。

セーリングクルーザー虎の巻」は、ヨットは何故風上に上ることが出来るのか? ということが、普通の入門書よりも遥かに精緻に記述されていてぶっとびました。
実は最近、筆者は上り角とセールに発生する力、キールに発生する力のバランスについて、いろいろ良く分からずにひねくり回していたのですが、そういった内容がきちんと整理・説明されていて、目からうろこが束になっておっこちました。
特に、リーウェイ(艇が風に押されて風下に流されること)がないとヨット(少なくとも固定キールのもの)は風上へ上ることが出来ない点に言及していたことが秀逸に思えました。リーウェイは、キールと水流の間に角度を付け、揚力を発生させるために、必要不可欠なものののようです。
艇がどの程度リーウェイするかという話は、艇の横流れを防ぐために必要な「迎え角」がどの程度必要か、という話と表裏になっている、と理解しました。
考えてみればその通りで、その辺のポイントがきちんと解説されていて、この記事は非常によかったと思っています。

興味を持ち出すと、いろいろ参考になるものは転がっているものですね。
メモメモ。