ヨット道路地図


ヨットにある一定の年数を乗っていると、ついつい乗り換えを考えてしまいます。ちはや組でも、(筆者の)費用面での制約さえ無かったら、今頃はマルチハルに乗り換えていたかも知れません。
ヨットを始めた頃は、最初は小さな艇でもよれよれセールでも、風をつかまえて帆走する物珍しさもあって、かなり楽しい。ヨット自体は、かなり小さな艇であっても風さえあればどこまででも行ける(世界一周でも出来る)珍しい乗り物でもあり、その魅力も手伝って、色々なところに行く空想がふくらみます。
でも、乗り始めてしばらくすると色々な不満が出てきます。ヨットは足が遅いため、どうしても(普通の休暇では)行ける範囲が限られますし、小さな艇の場合、屋根も低く、キャビンも狭い。装備も段々痛んできます。
そうこうしているうちに、乗り換えの虫がうずいてきます。
次はどうするか?
大きな艇に乗り換えるのか?
それとも、より速い艇を求めるのか?
果たして、大きな艇が良いのかと言えば、必ずしもそうではない面もあります。ハンドリングはしにくくなりますし、装備の単価が上がっていく分、維持だって大変になります。
その代わり、艇にもよりますが、乗り心地や安心感、スピードなどは艇が大きくなれば、黙っていてもついてきます。

筆者は最近、セールをぴんぴんの新品に変えたり、少人数でも上げやすいようにスピンネーカーをジェネカーに変更したりするのもありかなあと思っています。
セールやマスト、リギンの善し悪しは帆走の善し悪しにまともに利いてくるもので、こういったところに投資することで、なかなか遠くへ行けないとしても、セーリングそのものを追求してみるのも面白いのではないかとも思ったりもします。もちろん、必要費用は艇一つ分に比べるとかなり安いはず。
乗り換えるためにお金をためておくのか、それとも、乗り換えは遠くなってもいいから、今日のセーリングに投資するのか、ヨットの「アップグレード」の方向性はいろいろとありそうな気がします。
ちはやの場合で言えば、フネで行ける範囲をより広げるという意味で、マストを容易に起倒出来るようにして、霞ヶ浦出口の橋の群を簡単にくぐれるようにするとか、機走力アップを目指す、という方向性もあったりします。
その他にも、ドジャーやオーニング風速計、オートパイロット、ソーラーパネル……考え出せばきりがありません。
ヨット発展の方向性は、いろいろあるものだなぁと実感中。
筆者のふところ具合を考えると、ひょっとするとどれも実現できないのかも知れませんが、難しい選択に悩みつつ、結局決断できない今日この頃なのでした。
ま、悩みがつきない点で言えば、恋愛のようなものかも知れません。(^^;;