Act 10 開幕!!(一日目、二日目速報)


Act 10 一日目速報。
風は 7knots〜10knots。あまり強くありません。
最初の Flight1 では、まずは四強がそつなく揃って一勝。
BMW Oracle(USA) と対戦した Shosholoza(RSA) は最初の上りレグで互角の走りを見せるも、風のシフトにやられて上マークで四艇身差。これで勝負ありました。
Team NZL は United team Germany 相手に、一度スピンネーカーを落水させるも余裕の勝利。
Luna Rossa、Alinghi も順調。Alinghi は四強の中では唯一まだ新艇を進水させていませんが、相変わらずの強さです。
四強以外では、Victory Challenge(SWE)、Mascalzone Latino(ITA)が一勝づつ。まずは順当な幕開けとなりました。

Flight2 でも四強は順当な勝利。
中でも Alinghi は Team China との対戦だったのですが、毎レグごとに一分づつ差をつけていくという完勝。徹底しています。
エキサイティングだったのは、Desafio Espanol(ESP)と +39 Challenge(ITA)の対戦だったようです。
+39 Challenge はアグレッシブなスターティングマニューバーで、Desafio Espanol をマークボートとの間に挟み込んでペナルティを取ります。これで六艇身差のリード。

# その後の記事を読んでいると、+39 Challenge が故意にやったという
# よりは、Espanol 入れないところに入ろうとしてしまったようです

しかし、Espanol はあきらめません。
風の振れも有利にはたらいて、最初のレグの最後で +39 Challene を捕まえ、ラフィングマッチに持ち込みます。
これで逆転した Espanol は、第二レグ以降もリードを広げ、一度はペナルティを課されながらも見事な逆転勝利をおさめました。

これで、四強(Alinghi、BMW Oracle、Team NZL、Luna Rossa)が二勝づつ、続いて Mascalzone Latino(ITA)、Victory Challenge(SWE)、Desafio Espanol(ESP)、Areva Challenge(FRA)が一勝づつという結果になりました。
気になるのは、Oracle のリードが他の四強チームに比べて少なめなこと。
軽風の苦手な艇なのか、まだ艇の性能が引き出しきれていないのか、たまたまなのか、今後の展開が気になるところです。


Act 10 二日目速報。
この日は一日目よりも若干風が強いコンディションの中で開催されました。
二日目最大の話題は、なんといっても地元 Espanol。
Flight 3 で China Team を順調に破った後、Flight 4 ではスタートでペナルティを受けながらも、なんと四強の一角、Luna Rossa を 30 秒差で破るという金星を挙げました。
新艇 ESP88 も進水し(今回のレースは旧艇で参加していましたが)、スペイン国王も見に来るなか、大分ヒートアップしている模様です。
Alinghi、Team NZL、BMW Oracle の三チームは危なげの無い勝利。
初の四強対決はいよいよ明日の Flight 5。Alinghi vs Luna Rossa、BMW Oracle vs Team NZL の二戦が一気に行われます。
四強各チーム、いよいよ新艇の真価が問われる場面になってきました。

これで二日目終わって、Alinghi(SUI)、BMW Oracle(USA)、Team NZL(NZL) が四勝、金星の Desafio Espanol(ESP)、負けた Luna Rossa(ITA) が並んで三勝、Victory Challenge(SWE)、Mascalzone Latino(ITA) が二勝、Areva(FRA) と Germany(GER) が一勝、+39 Challenge(ITA)、Shosholoza(RSA) と China(CHN) が未勝利となりました。
前 LVC では最下位だった Mascalzone Latino がしっかり中団チームで定着しているのはなんとなく感慨のあるところ。この中に Nippon Challenge が居ないのが寂しいですが……。
さ、明日はいよいよ前半の山場です。