白い嵐


帆船好きのくせに、今までこの映画を見ていなかったのか、というお叱りの声が聞こえてきそうな作品ですが、ようやく見ました。これはお勧めです。
練習帆船アルバトロス号が帆を上げて、エンジンを切って帆走しはじめたシーンがもう素晴らしいの一言。
風の力を帆いっぱいに受けて、高いうねりを次々に乗り越えて力強く帆走り出す姿は、ヨットがエンジンを切って帆走をはじめた瞬間の感動(?)とかぶって筆者的には感涙もの。もう、これ一発でやられました。帆船が波の穏やかな海面の上を滑るように走るのは美しいのですが、小型の帆船が晴天・強風の下で荒波を乗り越えながら力強く帆走していく姿もまた美しく、こういう海況を選んで映画を撮影した制作側の慧眼(?)にしびれました。(これだけ揺れれば船酔いもします、と、別の面でも納得感があったりして……(^^;;)
訓練生同士、船長と訓練生の間での様々なエピソードがありますが、やがて、この話はクライマックスの遭難シーンへと突入していきます。
凄まじい嵐の描写は壮絶。
実話をベースにしているだけに、苦く悲しい話も紹介されますが、全編を貫く海のリアリティをベースとした絆の物語……これは良い作品です。筆者的には◎でした。
amazon.co.jp の評価を見ると、「隠れた名作」だそうです。

白い嵐 [DVD]

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[追記]
ウォーターワールドも実は最近になってようやく見ました(^///^)ゞ
こちらはトリマランがとにかくかっこいいです。