過去の情報から教訓を


今年の初日の出出港をふり返って、何故 7 年前のような大風でなかったのかを考えています。
良く似た天気図のパターンだったはずなのに、今回はあまり風がなかった(3 m/s 程度だったようです)理由が何かある筈。
天気図があれば比較してみることもできるのですが、残念ながら 2001 年の天気図は手元には無く、ネット上を探して見ました。
幾つかのサイトを調べて、行き当たったのがこのサイト。
ところが、ダウンロードして分かったのは、筆者の記憶がいかにあてにならないかということ。
2001 年 1 月 1 日の天気図をダウンロードしてみてびっくり。あれ? 今回とはまったくパターンが違う!?。
今回は、オホーツク海上に 980〜90hpa くらいの低気圧があり、本州上に斜めに等圧線がかかるパターン。4hpa ごとの等圧線が日本列島に 6 本ほどかかっていました(図1)。
これに対して、2001 年 1 月 1 日の天気図を見ると、茨城県沖に 968hpa という強力な低気圧があり、等圧線はきれいに南北。日本列島には 7 本ほどかかっており(茨城県付近の目の詰まり方だけ見るとかなり違います:図2)、しかも、前日の天気図にはこれがありません(図3)。
どうやら、日本海側から成長しながら太平洋沖に駆け抜けていく低気圧が原因だったようなのです。
すっかり記憶違いをしていました。
今年のパターンが「安全」というわけではないのでしょうけど、新年早々勉強になりました。一番勉強になったのは、「記憶よりも記録すること」。
やれやれ。
とまれ、こんなことをやっている『航海日誌』ですが、改めて今年もどうぞよろしくお願いいたします。


■参照情報
国会図書館の紹介する過去天気図の探し方(!!)
 なんと、国会図書館が過去天気図の探し方を公開していました。

過去天気図の取得サイト
 今回は、ここで天気図を探させてもらいました。

気象庁の過去天気図ページ
 残念ながら 2002 年のものからしか見つかりませんでした。
 過去五年保存なのでしょうか。