カタマラン? トリマラン?


マルチハルのセールボートについてマリーナの T 船長と話をする機会がありました。
筆者はかねてからカタマラン、トリマランといったマルチハル艇に興味があるのですが、この方もマルチハルが好きで、色々情報を教えてくれたりしています。
F-28 帆走中(再掲)筆者達が艇を置いている京成マリーナには、かつてはコルセア(Corsair) F-28がありまして、この艇は非常に速い艇でした。遊覧船ホワイトアイリスも道を譲ったことがあるのだそうです。
船長曰く、その日は、15〓20 knot の風で、結構波のあるコンディション。
ホワイトアイリスは速力 22 knot で航行中に、F-28 の帆走を見かけたそうなのですが、そのときは F-28 の方が速力が速く、ホワイトアイリスが避航船になってしまったと言って笑っておられました。かなり波があったが、安定した帆走だったそうです。
残念ながら、F-28 は今は居なくなってしまいましたが、筆者達も一度、F-28 の帆走に行き会ったことがあります。(ジブ一枚なのに、フルセールの「ちはや」より速かった……)

その他、マルチハルといえば、気になっているのは上り角のこと。
霞ヶ浦は、細長いパーツが三つ集まっている湖のため、風向きが悪いと、ひたすら上り帆走が続いたりします。
そういった条件の湖で、上り角が悪いと言われているマルチハルに乗って、きちんと楽しめるものかということについて疑問を持っているのですが、やはり上り角ならトリマラン。マリーナ関係者に、昔 Corsair でレースをしていた人が居るそうなのですが、その人に T 船長が聞いた話によると、あまりモノハルと変わらない上り角が出るのだとか。
そういう噂は聞いていましたが、経験者が言っているとなると、やはり本当なのでしょうか……。百聞は一見に如かずで、一度乗ってみたいところではあります。
一方カタマランでは、プラウトなどはいま一つで、レース指向の強いメーカー(フォンターヌ・パジョ(読み方は?)など)のものはより上るのだそう。
そういえば、副丸さんから、クルージング指向のラグーンがレースに参加した話を聞いたことがあるのですが、さっぱり上り角がでず、あまり速くなかったのだとか。
そういった話を総合すると、カタマランも上り角が改善されてきたと聞きますが、艇によっていろいろ、というのが実状のようです。フネの幅、U 字ハル、V 字ハルの違いや、ダガーボードの有無などによって随分左右されてしまうのかも知れません。

うーむ、やはり、居住スペースを抜きにして考えれば、トリマラン有利か……?。
以上、マルチハル関係の雑記でした mOm


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