癒し系クルージング


漆原教授?『ちはや』の船長である代官殿が出張からご帰還。
無事のご帰還に、記念出港(?)をしてまいりました。
出張先はケニア。見せてもらった写真を見る限りナイロビは普通の大都市……に一見見えるのですが、かと思うと、マーケットは土の路上で開かれていたり、都市からちょっと離れるとあの大地溝帯が広がっていて、塩水湖にはフラミンゴが集っている……という別世界の写真にちょっと唖然。まるで写真集などで見るまんまの世界にびっくり。うーむ、アフリカには一度行ってみたいですねぇ。
現地のみやげ物屋は、ほとんど漆原教授(in 動物のお医者さん)の世界だったそうです。

さて、出港ですが、風は微風。
マリーナの湖面は風によるさざなみもなく、金色の陽光を湖面に映して、ゆらゆらと揺れていました。
これほどの微風時の出港は本当に久しぶり。
ここのところ、条件があまり悪い日は避けて出港していたところもあり、多分二年ぶりくらいの微風出港でした。
せっかく出るからということで、帆も上げたのですが、速力 1knot の世界。のんびり漂っては、時折やってくるパフをつかまえて帆走し、またのんびり漂う……という感じ。
ニアミスディンギーが驚くほど身軽に近づいてきて、くるっとタックを返して船尾を抜けていきました。他に一艇漂っているクルーザーもあったのですが、風が強い時にはあり得ないほどの至近距離ですれ違い。お互い、コントロールが利かない状態で苦笑い。漂っている同志、ちょっと仲間意識があったりもして、なごみます(^^;;。
もっとも、そよそよと風がやってきたときには、湖面上には本当に波が無い状態なので、艇はするすると滑るように帆走していって、なかなか気持ちが良いです。多分、トップスピードでも 4knot を超えていないとは思うのですが、スピードを出すばかりがセーリングではないと改めて実感。
寝転がって撮影デッキでの昼寝にも最適で、寝転がって後ろを見ていると、広い川の流れを渡っていっているような錯覚もあり、なかなか快適でした。
微風であまり危険が無いので、豚児の R もしばし舵持ちを。
これぐらいの風だと 11月の湖面でも寒くなく、水面を滑る感じはなかなか癒し系(?)のセーリングでした。
たまにはこんな感じも良いですね。
筆者は、たるみ切っていたのか、出港前に桟橋から落水しかけましたが(^^;;。

さて、この日気が付いたことが一つ。
10月2日のログ(風と向き合う)でもご紹介した KAZI 誌の記事「WIND STRATEGY」に載っていた内容なのですが、強風-弱風の風のムラは、風の来る元の方向に対して、向かって左へ、左へと移動する傾向があるそうです(結構ヤヤコシイ話なので、詳細は記事本編に譲りますが……)。
湖でも成り立つのかは分かりませんが、見ている限りでは、この日の風は、風のある領域が左へ、左へと移動しているように見えました。もう少し実地と本を照らし合わせながら勉強ですが、なにやら、風を理解する上で、良い武器を手に入れたような感じもします……。

[追記]
前日のログ(風を読む?)で予想した風速・風向ですが……。

風速:まあまああたり
風向:外れ(西の風× 南の風○)

でございました。
まだまだ修行が足りません……(^^;;


[航海日誌中の関連情報]
無風・微風