久々のスピン出港!!


本日、本当に久々にスピン出港を果たして参りました。
実際、ここ最近、スピンを上げられていないので、2年ぶりくらいにはなってしまうはず。
ちびすけ二人を交えてにぎやかな出港福丸さんがスピンを上げてみたいというので、「ちはや」組としても久しぶり。とても楽しみにしていました。
ですが、どうも我々が何かをやろうとすると、必ず波乱万丈になる星のめぐりの模様で、幾つかのトラブルが待ち受けていました。

まず、トラブルの発端は、我が家の豚児の R がディンギーのスロープから水中に滑り落ちたこと。
丁度、フネを降ろそうとしていたときのことなのですが、スロープは、藻がついていて滑りやすく、R はついうっかりとその上に乗ってしまったらしいのです。
筆者は艇上で手が出ず、すかさず、近くに居た T.T. 氏が助けに行ってくれたのですが、T.T. 氏も滑って手首を捻挫。二人ともびしょぬれになってしまいました。しかし、おかげさまで、R は濡れただけで大事ありませんでした。T.T. 氏には重ね重ね感謝です。ありがとうございました。
水から上がった後、マリーナの方に「シャワー使ったらいいよ」と言われて、初めてマリーナのシャワーを使いに行ったのですが、これがあるはずだと思っていた場所にありません。
探し回った挙句、マリーナの方に改めて聞いて、ようやく分かった場所は、思っていた場所とまったく反対の側でした。綺麗なシャワー室でしたが、まさか「会議室」の看板のかかっている扉の中にあろうとは……。
件のスパゲティさて、服も着替え(T.T. 氏の着替えが無かったので、ユニクロで一揃い揃えたそうです。スミマセン……mOm)、ようやくフネを出したのですが、湖上での昼食用にと思って準備したスパゲティを作るためのフライパンを忘れてきたことに気がついて、再度フネを桟橋に戻すハメになりました。これはイージーミスですが、どうも気が滅入ります。
で、マリーナのレストランで昼食。
(クリックで拡大)無風……。垂れ下がったセールに埋もれているのは福丸さん昼食後、再度フネを出して、ようやく、ようやくスピンを上げてみると……無風……。スピンがまったく風をはらみません。
こりゃ、駄目かなぁと思っていたところへ、福丸さんからひとこと、「もう少し上らせてみれば」。
そうかと気がついて、代官殿が少し上らせ気味に艇を持っていくと……。
万歳、スピンはようやく、ふわりと風をはらんで舞い上がりました。
(クリックで拡大)久々のスピンラン久々のスピンに喜びながら、しばしの帆走。
一度ジャイブも入れて、マリーナを目指します。
ただ、あいにく、風はやはり弱いままで、艇速が 2.5knot を超えてきそうにないので、途中でスピンダウンしましたが、久々のスピンランに感慨しばし。
やはりスピンはヨットの華だと再認識。やはり、筆者はスピンネーカーを上げての帆走はヨットらしい雰囲気になって好きです。もう少し練習して、ダブルハンドくらいで上げられるようになっておかないといけないような気にもなってきます。反省。
とまれ、苦難の道のりを超えた(?)ゆえに、感激もひとしおのスピンランなのでした。
(クリックで拡大)夕暮れに帰港するホワイトアイリス美しい夕暮れを眺めながらの帰港後(霞ヶ浦は、微風時の夕暮れが非常に風情があるのです)、銭湯で温まって、夕食は霞ヶ浦湖畔の『三浦柳』にて。
かなり雰囲気のある川魚料理のお店で、前々から気になってはいたのですが、今回初めて入ってみました。
心配していた値段なのですが、うなぎの「上」にお吸い物や蓮根(霞ヶ浦名産)の煮物?や美味な茶碗蒸しがついて 3000 円くらいでしたので、味や店の雰囲気からするとリーズナブルな感じがします。鴨鍋やわかさぎ料理のコースもやっているようです。なかなか贅沢な一日のしめくくりでした。

さて、今日は R の落水から貴重な教訓が一つ。
ライジャケはマリーナに居るときからできれば着せておいた方が良いようです。
今回は、大事には至りませんでしたが、ちょっとした弾みで落水してしまうケースもやはりあります。もしかすると、落ちないように注意している艇上よりも、桟橋まわりのほうが、落水の機会は多いのかも知れません。
筆者の不注意もありますが、福丸さん曰く「危険は思ったよりも身近にある」ということで、今後、筆者も注意したいと思います。

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