ふり向けばカエル


前回の続きです。
今日、モリアオガエルを森に放してきました。
七匹居たおたまじゃくしは、今週に入って順次カエルになってきていたのですが、昨日、最後のおたまじゃくしが無事にカエルになり、これで七匹揃って、皆無事にカエルになれました。
個体差なのか、皆微妙に色が違ったりしているのがちょっと面白いところ。
モリアオガエルなかには吸盤が弱いのか、なかなか水槽の壁に登れずに、水の中に滑り落ちたりしているカエルもいて少し心配しましたが、町役場の人に聞いて教えてもらった池について、現地で水槽から一匹づつ出してやると、元気に水の中に飛び込んだり、ぴょこぴょこと泳いできて、岸沿いの岩の上に飛び乗ってきたり、まずまずのコンディションのようで一安心。
前回記事への代官殿のご指摘のように、飼育していたものを放す、というのは環境保護上微妙な行為ではあるのですが、まずは無事に森に帰せたことで、ほっと胸をなでおろしております。
無事に大きくなれよー。

家に帰ってみて、いつもカエルの水槽を置いていた玄関の棚を見て、ちょっと寂しい感じがしています。
ここのところ、いつも玄関近くを通るたびに、水槽を覗き込んでは、おたまじゃくしはカエルになったか、全員元気かを確認するのが習慣みたいになっていましたので、今も玄関に近づくたびについつい、棚の上を覗き込んでしまいます。
うーむ。成長した子どもが一人暮らしをはじめるときのような感じなのでしょうか? まぁ、親ばかというか、カエルばかというか……。
薄暗い玄関の隅を振り返って覗き込むと、今でもカエルがそこにいるような気がしてしまいます。
めずらしくしんみりの筆者なのでした。